Episódios

  • EP. 555『@玄界灘 、其ノ三 - さわやけ、クック、スプラウト』
    Jan 15 2026

    発芽したばかりの野菜「スプラウト」。シャキシャキとした食感とみずみずしさは、サラダやお浸し、寿司のネタとしても親しまれています。日本では平安時代、発芽野菜は「さわやけ」と呼ばれ、『うつほ物語』には“さわやけの汁”として登場します。玄界灘に浮かぶ能古島では、昭和40年代から高品質な「かいわれ大根」の栽培が始まりました。潮風と土地に育てられた能古島のかいわれは、数日経っても食感を失わない力強さを持っています。玄界灘が育てた発芽野菜。種から芽吹いたばかりの“元気”は、時代や海を越えて、人の暮らしを静かに支え続けています。

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  • EP. 554『@玄界灘 、其ノ二 - 見て楽し、味わって楽し、ふくふくです!』
    Jan 14 2026

    ふぐの名産地といえば、やはり下関を思い出しますが、玄界灘に浮かぶ能古島(福岡県)も絶品の「ふぐ」を味わえます。下関や北九州の一部では「不遇」につながり縁起が悪いとされ「ふく」と呼ぶことも。文豪の志賀直哉もふぐが好物で、弟子の福田蘭童が料理した「ふぐ」を食べて娘さんの口が痺れたという驚きのエビソードも語られています。「ふぐ刺し」の美しい盛り付けの方法やふぐ鍋が「てっちり」というのは、「当たると死ぬ」鉄砲が由来だとか、話に事欠かないふぐ。寒い時期、ますますおいしくなる「ふく」を食べて「福」をたくさん取り込みましょう。

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  • EP. 553『@玄界灘 、其ノ一 - 飛ぶ魚のスボ』
    Jan 13 2026

    玄界灘に面している長崎県・平戸には「スボ」という名産品があります。ストロー(かつては藁)でまかれた"かまぼこ"のことです。食べるときには、周囲のストローを剥がして楽しみます。新鮮な玄界灘の「飛び魚」が原料に使われます。玄界灘で船に乗ると、「飛び魚」の大群が弾丸のようにビュンビュン飛んできます。生きてる魚の強さを思い知らされます。これがスボになって体内に入っていくのだと思うと元気いっぱいになります。

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  • EP. 552『@あけましておめでとうございます 、其ノ四 - 丙午、ポトフ』
    Jan 8 2026

    新しい年のはじまり、寒い季節に恋しくなるのが、鍋を囲む時間。火を囲み、同じ鍋を分け合うという、人の温もりを感じさせてくれる一皿です。今年は60年に一度巡ってくる「丙午」の年。江戸時代の火事と恋の伝説、八百屋お七の物語から、かつては“火”と結びつけて恐れられた年でもありました。しかし今では迷信として語られ、私たちは改めて火とどう向き合うかを考える時代にいます。

    江戸時代から続く、出初め式に込められた祈りのように、今年一年、火を大切に、慎重に扱いながら、あたたかな食卓と穏やかな日々を重ねていきたいものです。

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  • EP. 551『@あけましておめでとうございます 、其ノ三 - 七草のお書初めはお品書き』
    Jan 7 2026

    今日は「七草がゆ」の日です。邪気を払い、万病を除くことができます。正月で疲れた胃腸を休めるごちそうでもあります。お正月には書き初めをした方もいると思いますが、私は先日、知り合いのお店で「お品書き」を書くのを手伝いました。献立の内容に合わせて、そのイメージの書体で書き上げたのですが、とても楽しいものでした。七草の「せり・なずな・こぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」もひらがなで優しく書くと、気持ちまで優しくなっているような気になります。自分がこれから食べようとしているものを書くのもある楽しさがあります。

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  • EP. 550『@あけましておめでとうございます 、其ノ二 - ふるさとの味』
    Jan 6 2026

    年末年始に故郷に帰ってふるさとの味を楽しんだ方もいらっしゃるでしょう。

    ふるさとの味というものは、変わらない味ではなく、離れてみて初めて輪郭がくっきりするものだと思います。年末に故郷で食べた「大村寿司」という押し寿司は、すでに東京の味に慣れてしまった私には、ものすごく甘いものでした。食文化は日本の遺産です。そしてそれは、一人ひとりのふるさとの味でもあります。

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  • EP. 549『@あけましておめでとうございます 、其ノ一 -「ハレ」と「ケ」』
    Jan 5 2026

    「おせち料理」召し上がりましたか?お正月三が日は、神様もお休みなので竃に火を入れない。ということから、お正月は大晦日に作った「おせち料理」を食べて過ごすようになりました。料理に多く砂糖が多く使われているのも、長く保存できるように考えられた知恵なんですね。そして、日本には、昔から「ハレ」と「ケ」という考え方がありますが、「おせち料理」は、お正月という特別な時に食べる「ハレ」の食べ物、一方「ケ」は「日常」を表す言葉で、「ケ」の食べ物といえば、「ごはん」「お味噌汁」といった日常食になります。

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  • EP. 548『@年末 、其ノ三 - 年越し蕎麦をたぐるなら』
    Dec 31 2025

    12月31日、大晦日(おおつごもり)。おそばをたぐりに参りましょう。東京都内には「砂場」という有名な蕎麦店がありますが、実は江戸発祥ではなく、大阪が発祥です。大阪城築城の際の資材置き場の砂場の近くに店があったことからその名になりました。谷崎潤一郎もおいしいと褒めたお店です。砂場の「ざるそば」は蕎麦の実をみがいてその中心の部分を卵と水であわせて練り上げています。「もりそば」は蕎麦の実全体を使っています。それぞれの味わいがあって楽しいものです。そばは歯で切らず去年から続くいいことをそのまま来年に持っていきましょう。

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