Episódios

  • EP. 507『@ランチ 、其ノ三 - 貪る食欲 ~ノンチランチ』
    Oct 16 2025

    「無関心」を英語では「nonchalant(ノンシャラン / ノンチャラン)と言います。ランチミーティングなどで、会議に夢中になって無意識にランチを食べていませんか? そんな食べることに無関心なランチを「ノンチャランランチ」=「ノンチランチ」と名付けてみました。フランスを代表する小説家のバルザックも「食」に対して、無関心、無頓着な「ノンチランチ」の人でした。小説を書くことに全てを注ぎ、そのエネルギーを満たすために、ひたすら食べる、そんな生活から生み出されたフランス文学の金字塔とも言える名作が「人間喜劇」という作品です。

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  • EP. 506『@ランチ 、其ノ二 - ランチ、食感~サクサク クランチ ランチ』
    Oct 15 2025

    「crunch」(クランチ)という言葉。バリバリ噛む、噛み砕く、粉砕するという意味です。語感の似ている「ランチ」もバリバリ、サクサク噛み砕くとおいしさが増します。「サク」という言葉には、「咲く」や「割く」などありますが、どちらもあっさりとして気持ちの良い語感を持っています。ランチをクランチする。サクサク、ザクザク食べることで、生活の中に新しさ、新鮮さを取り込めるのではないでしょうか。

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  • EP. 505『@ランチ 、其ノ一 - ランチと絵画~草上の昼食ランチョン』
    Oct 14 2025

    ランチという言葉はかつて「ランチョン」と言われていました。どちらかと言うと正装をして、誰かに招かれていく昼食のことをそう言っていました。エドゥアール・マネの名作「The Luncheon on the Grass」(草上の昼食)では、そんな「ランチョン」を川べりで行い、そして裸の女性が描かれ、当時、大スキャンダルになりました。この作品は、当時流行していた「外でランチを食べる」という風俗と古典的な題材を組み合わせ一枚の絵にするということでも画期的で、その後の西洋絵画に多大な影響を及ぼしたのです。

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  • EP. 504『@川越 、其ノ四 - 小江戸黒豚殺人事件』
    Oct 9 2025

    川越には、「小江戸黒豚」というブランド豚がいます。なんと、川越産のサツマイモに、パン、そして牛乳を食べて育つとか、、、びっくりです。そんな川越が生んだ有名な推理作家といえば、内田康夫さん。浅見光彦シリーズでご存知の方も多いかと思いますが、もし、内田さんが「小江戸黒豚」を題材にミステリーを書いたとしたら、、、、勝手に妄想が膨らんでしまいました。ミステリーとは、土地の記憶をたぐる旅でもあります。川越で小江戸黒豚とんかつが食べたくなってきました!

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  • EP. 503『@川越 、其ノ三 - 驚き!川越、柿本人麻呂が来てた?』
    Oct 8 2025

    川越氷川神社の境内には、「柿本人麻呂神社」があります。その中には、直衣(のうし)を着け、脇息(きょうそく)に身を寄せ筆を手にした人麻呂が、詩想をこらしている姿の木像があります。天皇の命を受け、地方に赴き、旅をして景色を詠み、恋を歌った柿本人麻呂。言葉だけを連れて各地を流れていった人麻呂が、旅の道中で口にしたのは、ご飯を干した「乾飯(ほしいい)」でした。そして、ときどき手に入るある「山の恵み」で命をつないでいました。

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  • EP. 502『@川越 、其ノ二 - サツマイモ対ジャガイモ 寿司?ブリトー?』
    Oct 7 2025

    江戸時代に起こった「天明の大飢饉」。川越はさつまいもを栽培したことで多くの人命を救い、その功績で「いもの街」という代名詞で知られるようになります。同じ「いも」でも、さつまいもはじゃがいもとは、違う姿と味わいを見せます。中でも、イギリスからやって来た友達から聞いたさつまいもレシピは斬新。その名も「スイートポテト・スシ・ブリトー」。寿司? ブリトー? いったいどんなものなのでしょうか?

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  • EP. 501『@川越 、其ノ一 - ウナギが鐘を鳴らす町 、やっぱりあの香り!その美味しさの理由は?』
    Oct 6 2025

    川越と言えば、「時の鐘」、江戸の頃から、人々に時間を告げて来ました。小江戸と呼ばれる「川越」は、日本橋の蔵を真似て作られた町で、江戸への物資の集積地でもありました。江戸の空気を感じさせてくれる川越の「うなぎ」の美味しさは格別です。ふっくらとして、香ばしい・・・「うなぎ」の焼ける匂いをいっぱいに吸い込むと、いつの間にか、黒澤明監督の映画「用心棒」の世界に誘われて行きます。「時間」」と「味覚」と「映画」が、一本の線でつながる瞬間とは?

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  • EP. 500『@日本橋 、其ノ四 - 魚河岸から世界へー 日本橋は江戸のキッチンだった』
    Oct 2 2025

    葛飾北斎の「東部勝景一覧 日本橋」には、日本橋のたもとの賑わいや人々の息遣いが、まるで音が聞こえてくるように描かれています。さらに、北斎の「富嶽三十六景 江戸日本橋」からは、魚河岸の活気も伝わってきます。ここで競り落とされた魚は、その日のうちに、寿司屋、てんぷら屋、蕎麦屋に届けられ、江戸の人々の食卓を豊かにしました。冷蔵庫が無い時代、保存の技法、そのものが”味”でした。それを物語っているのが、「赤酢」。その理由は?

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